日本独特の美しい四季の移ろいは、私たちに変化に富んだ暮らしの暦を与えてくれました。

と同時に、四季それぞれの風味に富んだ産物は、日本人の味覚を世界一細やかなものに磨き上げました。 事実、日本人の厳しい味覚から生まれた数々の銘品は、世界中の賞賛を浴びているものが少なくありません。

私ども玉露園が、九十数年間取り組んでおります『こんぶ茶』は、さしずめ、その代表的なものといえましょう。

昆布の滋味に富んだ、淡白なうま味を取り入れた『こんぶ茶』（粉末インスタント飲料）は、大正の初期に、 私ども玉露園の手によって、初めて製品化に成功いたしました。 独創的な風味とうま味は、新しい飲み物として歓迎され、将来の曙光を見ることができたのです。

以来、製品の改良、味覚の開発に努力を重ねてまいりました結果、名実ともに『こんぶ茶』のトップメーカーの地位を築くに至りました。 ことに近年、『こんぶ茶』のうま味が予想外に市場に受け入れられ、また、化学調味料では味わえない、 天然の調味料として用いられる等、ますます盛んな需要を見るに至っています。

私どもは、これからもよりおいしい飲料を作り続けてまいります。